徳島、阿波おどり、騒動 

 2018年徳島阿波おどりが始まりましたね。

曜日関係なく、毎年8月12日から4日間開催されるのだそうです。

せっかくの国民的なお祭りなのに初日はいまいち盛り上がりませんでした。

これまでの言い争いの結果、最後の見せ場「総踊りが中止」になったから、です。

そして、ニュースや報道番組では8月13日こそは「総踊りを強行する」とかしないとか?

何をそんなに揉めているのか、騒動の経緯を遡ってみました。

実際に総踊りは強行できるのでしょうか?

市民や観光客がどう思っているのか、ツィッターも見てみることにしました。

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徳島の阿波おどり騒動!発端は経済効果?

 テレビ見ていて、まず一番驚いたのは観光協会の赤字という内容についてでした。

徳島市の人口が約26万人なのに対し、全国から120万人以上の人が見に来るお祭り。

毎年それだけの観光客が来るのであれば、徳島市全体が潤うはずですし、

経済効果が無い訳ない!

ところが、

昨年2017年まで、阿波おどりを主催していた徳島市観光協会4億円ほどの赤字を抱え破産したんです。

 

そうなると当然

「阿波おどりをなくす訳にはいかないので新たな組織を作らねば!」

と、動くことになりますよね。

そこで市長が新たに作ったのが、徳島市主体の「阿波おどり実行委員会」

ここに大きく参入してくるのが、市長の息がかかった徳島新聞という流れのようです。

 

市長は、ここぞとばかりに?

『総踊りが行われる南内町演舞場に観客が集中し、

ほかの会場のチケットが売れ残るとして、総踊りをやめ、

踊り手を4つの有料会場に分散することを決定した』

そうです。

 

たしかにチケットの売れ方にバラつきがあったのは事実のようで、

総踊りが行われる南内町演舞場(阿波おどり振興協会が主体)は

毎年ほぼ完売で満席、

徳島市側が主に運営している、その他3つの演舞場の売れ行きはいまいちだった

ようなんですね。

だからといって、チケットの売れ行きのためにお祭りの見せ場をなくすって・・・。

なんだか本末転倒ではないかと感じました。

 

 調べを進めていくと、そもそも徳島市観光協会が破産となった、大きな原因のひとつとして

「阿波おどり主催において徳島新聞の利権を疑問視した観光協会側が改革案を模索していたこと」

が言われています。

どういうことかというと、

阿波おどりのチケット販売において、徳島新聞がかなり権力を奮っていたようなのですね。

(阿波おどりの収益がチケット独占などについて

詳細が書かれた記事が投稿されていました。)

そのため経営難に陥った観光協会に対し、救いの手を差し伸べることなく

さっさと破産申請して潰してしまった、という話があります。

 

市長は元・徳島新聞系のテレビ局のアナウンサー。

そういったことから、徳島新聞(および市長が率いる徳島市)と徳島市観光協会(1行政団体)との

対立結果は明らかだったのでしょう。

 

そんな訳で、阿波おどりの騒動は今年だけに非ず、だったということがわかりました。

8月7日の時点で、チケットの販売率は51%

ほかの会場の売上を気にした結果、全体の売上が下がってるようでは意味ないと思うのですが・・w

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阿波おどり振興協会の理事長が強行宣言!ツィッターの反響は?

 山田理事長はメディアに向けてこのように発表されました。

「はっきり言うて、ブチ切れました。
情報の出所も示さずに、ウワサ程度に聞いたからと公印まで押した文書をいきなり送り付けてくる。
権力を笠に着るやり方ですよ。
阿波踊りは日本の皆様がご存知の通り、踊る阿呆に見る阿呆が根本にあります。
自由を謳歌できる、そういうお祭りなのです。
この文書は、遠藤市長の許可なしに踊るなという警告、脅しです。
ずっとわれわれはいじめられてきた。それでも耐えてきましたが、もう我慢も限界です」

「総踊りとなるかどうかは別ですが、踊る阿呆に見る阿呆、阿波踊りの原点に立って踊りたい。
遠藤市長に止める権限はありません。協会の有志で、これぞ阿波踊りと言われるものをお見せしたい」

私が見たニュースでも

22時から両国踊りロードで、振興協会ならではの総踊りをやる」と宣言されていました。

 

総踊りとは、阿波おどり開催期間中の4日間、

毎晩最後の30分間、1,500人以上の踊り手たちが一斉に踊ることをそう呼びます。

徳島の阿波おどりの見せ場はこれ!なんです。

そりゃあなくなったら楽しみ半減どころの話ではありません!

 

ツィッターを見てみると

それを受けて市長も会見を開いていました。

「ルールを無視して、演舞場以外で総踊りと称する大規模な踊りが実施されますと、大変危険であります」
「ことしの総踊りは、ぜひともやめられるように、重ねてお願いします」

 この市長の会見だけを見ると

「危険なのはよくないし、怪我人などが出てはあぶないから・・」とは

思いますが、強行せざるを得ない人たちが声があげているのを見ると

強引なことをやっておいて、こんな時だけ「危険」アピールは

違うんじゃないかな、って思います。

 

一般的な声をツィッターで拾ってみると、

どちらかと言えば、市長の応援よりも、総踊りをやってほしい声の方が多い気がします。

私個人も、もし旅行好きもしくはお祭り好きだったら、

お金の事情とかそんなことより圧巻の景色が見たいよね。って思います。

そういうところは、都会よりも田舎(というか顔ぶれが変わらない都市)の方が

面倒くさい気がしますね。

 引き続き動向を見守りたいと思います。

振興協会が総踊りを決行!撮影する人達で溢れる会場・両国橋

 8月13日(月)22時前後、予定より早く場外での総踊りが始まりました!

何か事故が起きた時、怪我人が出た時などに責任が問われる可能性があるからか、

本当に止める気があるのか、市側の人間も来られている様子。

踊る人と見る人で大混雑していますね。

やはり隙間なく埋め尽くされた踊り手の名人達が一度に会して踊るのは圧巻です。

 しかしながら、阿波おどりはあと2日も開催されます。

そして強行した以上、来年の阿波おどりもスムーズに開催されることはなさそうな予感がします・・。

【追記】

翌日以降も強行はあるのか?記事にまとめました。

総踊り強行は続く?阿波おどり振興協会は徳島市と対立できる力がある?

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