2018年8月13日(月)
徳島市および徳島市長の中止要請を押し切り、
阿波おどり振興協会率いる連の皆さま約1500名が
指定された会場外での総踊りを決行(強行)されました。
振興協会がどんなところなのか、よくわかりませんでしたし
一団体が市の要請を突っぱねられるほど力があることが不思議でしたし
そもそも「連」って何なんだろうと気になりました。
そして、今晩も総踊りは強行されるのでしょうか?
【※騒動になっている理由など、詳細についてはこちらの記事をご覧ください】
徳島阿波おどり騒動!揉めてる理由は?市長は強行総踊りを中止できる?
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阿波おどり振興協会と「連」の関係性とは
今回の総踊り強行する・しない問題(勝手に)で話題になった
阿波おどり振興協会とか連という言葉、
具体的にどういう集まりなのかがよくわかりませんでした。
そもそも「連」とは。
踊り手たちのグループの総称のようです。
踊り子グループを連と呼びます。
連は同好の士や、企業・大学・団体等を単位に結成され、
踊り子と鳴物(三味線・鉦・太鼓・横笛等)で構成されます。
連の規模は様々で30~500人程度まであり、
うち技量練達した同好の連は「有名連」と呼ばれています。
この連にはそれぞれ、所属している協会があり
そのひとつが今回話題になっている「阿波おどり振興協会」なんですね。
・阿波おどり振興協会(事務局:徳島市観光課/所属:16連)
その他に
・徳島県阿波踊り協会(事務局:徳島新聞社地域振興部内/所属:17連)
・阿波おどり保存協会(所属:7連)
があります。
元々総踊りは、南内町演舞場で踊る有名連を束ねる「阿波おどり振興協会」の方が
「南内町演舞場にたくさんの人に来てもらうためにどうしたら良いか」
というアイデアの下、行われるようになったものなのだそうです。
そういう経緯があるとするならば、チケット云々行政事情で活動場所を操作されるのは、
とても不愉快だったのではと推察されますね。
私がそこに所属していたら、当然「はぁ?」って怒っていると思います。
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阿波おどり振興協会は徳島市と対立できる力がある?
こういう背景が見えてくると、
力関係の問題ではなく、想いとか意識の問題のような気がしてきます。
伝統的なお祭りは、しばしばドキュメントなどで報道されることがありますが、
それを見ている限り、たいていお祭りに関わる方々は
1年以上前から、つまりはお祭りが終わったその時から
次の開催に向けて動いている方が多いですよね。
それを一方的に、突然「中止」と言われたら、やはり腹が立つと思いますし
どうにか決行したくなって当然です。
一方、市や市長の対応はどうだったでしょうか?
市長はメディアからカメラを向けられるたびに
「事故があったらいけないのでやめていただきたい」
とは言っていましたが、
実際に事故が起きれば「だから言ったじゃないですか」と
誇らしげに言えるでしょうし、あえて強引に収めることなく、
失敗を望んでいたのではないか、と思います。
そうすれば、放っておいても相手の力は一気に弱まるし
世論も味方に付けられると思ったのでしょう。
本当にやめさせたかったら、
お金と人を投じて、意地でもやめさせるでしょうから。
しかし、事故は起きず怪我人はゼロ。
見物客とマスコミが殺到し、多少警官が出動したなどの報道はありましたが、
騒動になることはまったくなく、
むしろ観光客・見物客は桟敷席よりも間近に見られて感動されたそうです。
テレビでも報道されていましたが、
見物客と踊り手の列との間には関係者と思われる方々は何人も立たれていて、
終始何事も起こらぬような配慮がなされていました。
すげぇな。22時に総踊り決行。世話人が紺屋町交差点かた両国橋までバリケードで固めてバッチバチの喧嘩上等で強行突破。踊り子は絶対に何があっても踊り続ける覚悟かもしれない。市役所職員が機動隊みたいなことやって排除・中止の姿勢で臨むわけでしょ。んなもんぶっ飛ばすしかない。推移を見守ろう。 pic.twitter.com/gYst0YraN9
— SAUNAPUSHER (@nurarinop) 2018年8月13日
振興協会の方々の阿波おどりへの想いが感じられますね。
ただ。
「もし、事前に和解ができていたら、この方々も踊る側にまわっていたのだろうな」
と思うと切なくなりました。
踊った方々の笑顔を見て報われていることとは思いますが・・。
中には、涙を流しながら喜んでいる方が映し出されていましたから。
ある意味、協会に所属されている方々の協力関係・団結力は強まったのではないかと
感じました。
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開催2日めに強行された総踊り、残り2日間も決行する?
大いに盛り上がった総踊り強行。
見物客から
「桟敷席よりも近くで見られ、臨場感があって良かった!」
という声も多くありましたし、
これまで4日間毎日踊っていた踊り手からすれば
まだまだ物足りないのではないか?と思いましたし、
残り2日間も強行されるのかと思ったのですが、
強行総踊りは13日の1回30分のみ、とのこと。
これはあくまでも、踊り手や楽しみにしていた観光客の想いを
尊重したための反発であって、
徳島市を困らせるためとか
混乱を起こさせるのが狙いではない現れなのだろうなと思いました。
とある連の練習風景がアップされた際、
振興協会の山田理事長が
「チケットの問題とか売上に関することであれば、相談してくれれば」
とおっしゃっています。
昨日は天水連さんの練習におじゃましました。山田連長のお話こそ正義! 徳島新聞荒稼ぎ、遠藤市長や後藤田議員結託に負けるな! 総踊りバンザイ! pic.twitter.com/ArOWh6BwHu
— awaodorifight (@awaodorifight) 2018年8月7日
要はコミュニケーションの問題なのかと思いました。
結局、利権しか考えていない徳島市および徳島新聞の考え方なのでは、と。
市が運営している「阿波おどり会館」とか「眉山ロープウェイ」とか
もっと大きい視点で見られないのですかね?
って、素人考えなのかもしれませんけれどw
インタビューされた観光客の方の中には
「内部のいざこざを表に反映しないでほしい」と言っている方もいましたし、
来年はこのような残念な報道がなされないことを願うばかりです。
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