2017年7月12日(水)、日本テレビ系で
ドラマ「過保護のカホコ」が始まりました。
ただのダメ母黒木瞳さんに過保護に育てられた、
痛々しい女の子(高畑充希さん)の痛々しい物語かと思っていたのですが、
そんな単純な話ではないようです。
1話の感想を【ネタバレあり】で書きました。
過保護なカホコが成長していくストーリー?
1話が終わってまず思ったことは
「ホントに過保護だなぁw」ということ。
ウチの過保護なんて過保護の内に入らないわ、と思いました(笑)。
・朝、起こしてもらう
・毎日お弁当を作ってもらう
・着ていく洋服を選んでもらう
・何かと送り迎えしてもらっている
(家から駅まで歩いたことがない)
・就活のお手伝い
(面接の練習から、面接会場の下見まで)
・毎日自分の成長ビデオ
・両親の実家と自分の家、合計3回の誕生会
文字にするとめちゃくちゃ過保護感が出ないのが不思議ですが。
唯一の?長所は素直で一生懸命なところ。
特質的なのが感性が鋭いところ。
疲れてそうな叔父を気遣ったり、身体の弱い叔母さんを気遣ったり(^^)
(”優しい”以上によく気がつく人に見えました。)
初の絵に関してもこれから影響を与えるほどの感性なのでは、と思います。
素直なうえに、マイペースで周囲の目を気にするところがないので、
「気づけば動ける子」なのでしょう。
初を通じて、どんなことをどうやって”気づく”のかが、この物語の見どころになりそうです。
竹内涼真演じる初との出会いにより脱過保護になる?
就職課で指摘(※)を受けているところで、竹内涼真さん演じる麦野初(はじめ)と出会います。
(※就職課の人に「エントリーシートの段階で全落ちは君だけ」と言われていました。どんだけw)
その後学食で再会するところから、距離が近づき、
初はカホコの過保護っぷりを知ります。
「お前みたいな過保護が日本をダメにするんだ!」
・・はちょっと言いすぎ、というか若干妬みにも聞こえましたが。
その後もカホコの過保護事情を聞く度に
「この世からなくなって欲しい違法駐車・駆け込み乗車・コネ入社(え?)」
と言ってみたり、初はかなり社会に対して不満を持っているようです。
奨学金制度で大学に通っているようですし、苦労人なのでしょう。
カホコの贅沢な事情を知るほどに社会の愚痴をこぼします。
普通なら「それをこちらに言われても(汗)」って話なのですが、
良くも悪くも言葉通りにしか受け取らないカホコには
「???」の連続。
「コネってダメなの?」と正直に尋ねます。
そこで初はこう切り返すんですね。
「そもそもお前は何のために働くんだ?」
これが今後カホコが成長していくきっかけになり、
1話のテーマともなりました。
ひょんなことから、初のバイトを手伝うことになったカホコは
「仕事の大変さと達成感」をちょっとだけ体験し、
「人を幸せにする仕事」に就こうと考えます。
次回の2話では仕事を探しながら、さらに「自分探し」をすることになるようです。
(「何のために働く?」ってかなり壮大ですよね?
これ、ちゃんと即答できる人って少ないような気がします。)
黒木瞳のワンマン・過保護ぶりが痛くておもしろい
カホコが過保護になった理由はこの人でしかありません!
黒木瞳さん演じる、母・泉の存在。
(と、そんな母に何も言えない時任三郎さん演じる父・正高)
娘への過保護→親のエゴ
を絵に描いたような女性です。
自分のことを信頼し、素直に従ってくれる娘が大好きなんですね。
面接で話すことを誘導したり、着ていく洋服を決めたりすることで
感謝されることで満足しています。
娘のためにならないなんて、微塵も思っていません(笑)。
そういう女性ですから、ベクトルはすべて自分の娘へ向いています。
他者へは無意識のうちにわがまま・身勝手な行動をとります。
正高の素行に目を光らせ、
洗いにくいグラスで飲み物を飲もうものならダメ出し、
お風呂に入ろうとしたら「キレイに入って!」と忠告、
夕食を家で食べると言われ不機嫌(要らないと言われれば上機嫌)、
自分の娘以外の人に注目が集まったら不機嫌・・・
感じ悪いですねww
さらには、娘のダメなところを知られたくないというプライドの高さ!
カホコが過保護になってしまったのはすべてこの人のせい、ですね。
まぁこの泉も親の影響を受けている訳ですが。
お父さん(カホコのじいじ)西岡徳馬さんは機嫌がコロコロ変わる&身勝手&すぐ拗ねます。
お母さん(カホコのばあば)三田佳子さんは優しくて、すぐにお節介をやいてしまいます。
この先、初によって大人に成長していくカホコに母・泉は付いていけるのでしょうか。
変な工作とかしそう(笑)。
で、失敗して落ち込むか、もしくは正高に八つ当たりしそう。
黒木瞳さんの迷走っぷりも見どころかもしれませんね。
2話も楽しみです。