いよいよ4月です。
まもなく入社式を迎え「新入社員」となられる方も多いと思います。
新しい環境に馴染むまで何かと不安でストレスがたまりがちですし、何か出来ることはないかとあれこれ思いあぐねている時期ではないでしょうか。
おそらく、新入社員の方に向けたマナーや心構えに関するマニュアルやノウハウ本はいくつもあり、もう既に勉強されていることと思います。
しかし、「それだけやっていれば何も問題は起きない!」ということは絶対にありません。
そもそもの基本的な行動の印象が悪いと、いくら仕事が出来るようになっても好印象を持たれないという可能性も大いにあります。
そこでマニュアルにすら載っていない「基本行動」を3つご紹介します。
1.挨拶をする
当たり前すぎましたでしょうか(笑)。
しかしこれ、本当に大切です。
そして肝心なことは【”ただ挨拶をすればいい”という訳ではない】ということです。
例えば、朝の挨拶「おはようございます」について。
基本的に、挨拶する時には”大きな声で元気よく”であると、幼稚園か小学校で習ったはずですし、間違っていません。
ですが、職場によって様々です。
職場に入る時全体に向けてなのか、自席についた時周囲の人に宛てるのか、すれ違う人全員にしないとダメなのか。
また「朝っぱらからうるさい人」という印象を持たれないためには、声量を周囲に合わせることも大切です。
”話しかけるなオーラ”を出す人や無視する人がいる職場がある一方で、やたら挨拶を重んじる職場もあります。
「何が正解であるのか」考え出すとキリがありません。
ということで。
① 全体の様子を見つつ、周りの先輩方が交わしている挨拶の感じよりは少し大袈裟に(新入社員らしく大きな声ではっきりと爽やかに)挨拶をする
② 無表情はNG、「笑顔」までは行かずとも、最低限微笑むくらいの表情で。
③ 新入社員な訳ですから「よろしくお願いします!」の気持ちを込めると尚良いと思います。
※ もし仮に先輩方・上司が挨拶の出来ていない職場だとしても、出来ればそれに合わせず、「挨拶が出来る人」の習慣を付けておくことをおすすめします。
どこで誰が見ているか分からないし、異動や転職で職場の環境が変わった時に挨拶慣れしていないことは不利でしかありません。
他にも
「よろしくお願いいたします!」
「ありがとうございます!」
などが、しっかり言える人と言えない人では全然印象が違います。
とかく新入社員は話題になります。
複数人同時に入社していれば、部署ごとに比較されたりもするのでなおさら話されがちです。
その中で「礼儀がなっている人かどうか」はひとつの評価基準にすぎませんが、かなり重要視されますし、今後の人間関係構築を左右することにもなりかねないので、しっかりと実践してみてください。
2.メモを取る
アルバイト等を経験された方の中には、既に「メモを取って覚える」ということを習っている方もいらっしゃると思います。
先輩方に仕事を教わる時、『ただ聞いて覚える』のと『メモを取る』のとで印象が違います。
「こんなのいちいちメモを取らなくても覚えられる」と感じるような内容でもメモが取りましょう。
その作業において「今後絶対に質問しない自信がある!」と思ったとしても、人に”絶対”ということはありませんし、「書く姿勢」というのが大事です。
新入社員のことは覚えることがいっぱいあるはずなので、メモを取るのは必須です。
メモのサイズなどは職場・職業によって対応しましょう。
自分のデスクがある事務的な作業を主な仕事とする人は、ノートでもコピーの失敗作など不要になった紙の裏でも構いません。
席があっても着席することが少なかったり、接客がメインの職種ではポケットサイズのメモにして、「書き留めようと思えばいつでも書ける環境」にしておくのがベストです。
大事なのは
後々分からなくなって確かめたい時に、どこに何が書いてあるかがすぐに分かるようにしておくこと
です。
目的は同じ内容を何度も聞かないためです。
とはいえ、一度習ったことであっても分からなくなることだってあります。
一度聞いただけでは分からずに聞いてしまうケースもあると思います。
その時「メモを取ったけどいまいち理解できなかった」と思われるのと「メモを取っていないから同じ質問をすることになる」と思われるのとで、印象が違うと思いませんか。
そういう意味でも「メモ」は本当に大事なのです。
極力同じことを聞かないようにすることを心掛けてメモを取り、「メモを取ること」自体が目的にならないように気をつけましょう。
【注意点】
① 先輩から教えてもらって、メモも取ったけどちゃんと理解できていない場合には「なんとなく」で作業を開始せず、ちゃんと分かるまで教えてもらってから作業するようにしてください。
真面目に一生懸命やっている中で、「それでも分からない」と困っている新人にちゃんと教えてくれない人は、仕事が出来ない先輩です、多分(笑)。
しかし残念ながら、新入社員である以上その指導員に教えてもらうしかないので、こちらが「聞き出し上手」になってあげましょう。
② メモを取る時間を取ってもらう・書き終わるまで待ってもらうはNG
学校で黒板を写し終わるまで待ってもらう感覚なのであれば改めてください。
「メモを取る」のは、自分が仕事を覚えるために「聞くだけじゃ覚えきれないこと」を書き留めるだけの作業です。
メモ自体が仕事ではないので、そこに時間をかけるのはやめましょう。
ただし、『どうしてもちゃんと書き留めないと分からない自信がある』と思うくらい重要項目においては、「ここってしっかりメモした方が良いですよね?」と指導員の方に聞いてみたりするなどコミュニケーションを取りながら進めると、困られることはあまりないと思います。
3.自分の名前を呼ばれたら立ち上がる前に先に返事をする
上司や先輩、同僚に呼ばれた時、その席など呼ばれたところまで行けば何でも良い(結果は同じ)と思っていませんか。
誰かから呼ばれたら、まずは返事をしましょう。
主観ですが、実はこれかなりの人が出来ません。
人によっては(特に上司)、部下が席についているかどうか確認せず、作業を続けながら声をかけることもあります。
その時、自分がその上司などの席にたどり着く前に返事をしておかないと「あれ?いないのかな?」と思われたり、席にたどり着いた時に「いたのかよ」と思われることもあり得ます。
(向こうが「ちゃんと席にいるのか確認してから呼べばいいのに」は通用しませんw)
人間のイメージとか感情というのは複雑だけど単純なもので、呼んですぐに返事がくるだけでスピード感を感じたりするのです。
呼ばれてすぐに「はいっ!」と(大きな声で)返事をしてから、席に行き「お呼びでしょうか」「何でしたしょうか」などとお伺いするだけでガラッと印象が違うので、やってみてください。
ちなみに「はぁ~~い」というようなダラっとした返事の仕方もNGです。
いががでしたでしょうか。
「言われなくても分かってる!!」と怒られてもおかしくない、社会人として基本以下のレベルのことをお伝えしました(笑)。
これからも「こうしておくと差がつく」行動やマナーなど、お役に立てそうなことが見つかり次第、まとめさせていただこうと思います。
全国の新入社員の皆さま、頑張ってくださいね。
【おまけ~意外と大事!!】
入社式などにおいて、資料を机の上に出した状態で講義等々を聞く機会が増えると思います。
話を聞いていると「もうそろそろ終わるな」と感じることってありますよね。
その時、周囲が片づけだしていても一緒になって片づけるのをやめてみましょう。
残りわずかな時間でも「片づけながら聞く」のと「最後まできちんとした態勢でしっかり聞く」のとでは、周りから見ていて印象が全然違います。
何なら参列人数が少なければ、登壇しているからからその全体がよく見えている訳です。
「コイツは(片づけたりせず)ちゃんと最後まで話を聞いてくれているな」と気づいてくれる方ならラッキーです。
こういう意識を持っておくだけでも、いろんば場面において役立つことが見えてくるので、もし良かったら記憶の片隅にでも留めておいてください。